老眼かな?と感じたらまず検査
40代半ば頃には、ほとんどの人が老眼を発症します。
老眼に気づいたら、まず検査に行きましょう!
でも最初は、
「老眼の検査はどこへ行けばいいの?」
そう思うかもしれません。
老眼の検査は、眼科、眼鏡屋さん、自己診断などの方法がありますが、
- どこで検査を受けるのがベストなのか?
- また、どんな検査が必要なのか?
ここでは、この点について詳しく解説します。
老眼とは、一生付き合って行かなければなりません。
あなたの眼の状態をしっかりと把握することが、健康な瞳を守ることにつながります。
老眼のセルフチェック
初めに老眼の自己診断をしてみましょう。
- いつも読んでいる新聞や文庫本の文字が読みづらくなった
- 手元から30センチ以上離して読むと、読みやすいと感じる
- 夕方になると、ピントが合いにくく感じる
- 薄暗いところでは文字が読みにくい
- 昼は見えていても、夜になると見えにくくなる
- ベッドサイドで本が読めなくなった
- 携帯やスマホの文字入力のミスが多くなった
- 薬や化粧品の商品パッケージの小さい文字が読めない
- 3.6.8.9の数字を読み間違えることがある
- 太陽光や照明がまぶしい
- 長時間パソコン作業をしていると目がしょぼしょぼする
- 縫い針の穴に、針が通せなくなった
- 名刺に印刷された名前や住所、電話番号が読みにくくなった
- 手元を見たあとに遠くを見ると、ピントが合うまでに時間がかかる
- 近視の人は、メガネをはずしたほうが読みやすい
上記のチェックリストの中で、一つでも当てはまるものがあったら、老眼の可能性が高いと考えてください。
また、最近ではスマホでも老眼チェックができるのアプリがでているので、それを利用するのも一つの方法です。
医学博士が考案したEyeMaster、立体視を利用した視力ケア アイトレ3Dなどのアプリが人気のあります。
近点の距離を測ってみる
老眼のわかりやすいサインは、近くのものが見えにくくなることです。
文字や物の形がはっきり見える、もっとも近い点(近点)が、年々少しづつ遠くなっていきます。
「もしかして老眼?」
と思ったら、自分の近点を測ってみることも参考になります。
近点の測り方
眼から10センチのところに本や新聞を置きます。
徐々に本を眼から離し、文字にピントが合ったところで止め、その距離を測ります。
(注)自然光の中で試してください。
近点が30センチくらいなら、老眼鏡が必要かもしれません。
老眼は眼科で検査がベスト
「老眼かな?」と感じたら、眼科で検査を受けることがベストです。
老眼になったら、適切な矯正をしなければなりません。
そのためには眼科の精密な検査が必要です。
老眼の症状には、眼の老化による恐ろしい眼病が潜んでいることもあります。
ですから眼科での精密な検査が大事なのです。
矯正方法をメガネにするか、コンタクトにするか、選択肢はあります。
しかし、いきなりメガネ屋さんに行くのではなく、
- 眼科医の検査を受ける
- 処方箋を作成してもらう
- 処方箋を基準にメガネやコンタクトレンズを作る
この方法でより適切な矯正が可能になります。
検査費用は、眼科で受ける場合は保険適用内なので、初診で1,000円程度でしょう。
もし、メガネ屋さんで検査を受ける場合は、おそらく検査費用はかからないと思います。
しかし、メガネ屋さんで老眼の検査をすることは、そのまま老眼鏡をつくることにもなります。
また、当然ながらメガネ屋さんで検眼する人は眼科医ではありません。
その点は、十分に注意する必要があります。
老眼検査の流れ
細隙灯顕微鏡検査
まずは目に病気がないかを検査します。
細隙灯という明かりを当てて眼を照らし、顕微鏡で拡大して、角膜や水晶体に異常がないかをチェックします。
他覚的屈折検査
近視や遠視、乱視の有無や、ピントがどの程度ずれているか(屈折の度合い)を調べます。
こちら側(患者側)からは風景が見えます。
自覚的屈折検査
5メートル先にある検査表を読む、一般的な視力検査です。
装置をのぞいて調べる検査方法もありますが、実際の距離で見るほうが実際には精度が高いといわれています。
当節機能検査
屈折検査と同様の装置をのぞき込み、水晶体の調整力を見極めて度数を決めます。
これらの検査を経て、実際のあなたの眼の状態、老眼の度数が定められます。
眼科医の処方箋をもとに正しい老眼矯正を
このような眼科での精密検査の結果、医師から処方箋が作成されます。
先述したように、この処方箋こそが、あなたの目に合った老眼鏡、あるいは遠近両用のメガネ、コンタクトを作ることができるのです。
正しい処方が、目の健康を守ること、適切な老眼矯正のために重要と考えてください。
メガネの矯正方法についてはこちら>>
コンタクトの矯正方法についてはこちら>>
眼病対策のためにも老眼は検査を!
老眼は放っておくと、どんどん進行します。
早めの対処が老眼の進行の予防のためにも大切です。
また老眼の世代には、視力低下の背景に緑内障や白内障などの病気が存在する可能性があります。
ですから、眼病対策のためにも検査を受けることが大切なのです。
老眼の矯正をはじめたら、年に一回程度は眼の検査を受けることをおすすめします。
老眼とは一生つきあって行かなければなりません。
クリアで安心した視界をキープするためにも、定期的な検査を心がけてください。