老眼に効果的な目薬とは
老眼による目疲れには目薬も効果的です。
では、どのような目薬を選んだらよいのでしょうか?
老眼の度合いにより症状は異なりますので、あなたの症状に合わせた目薬選びが必要になります。
目の不調を感じたら、眼科医の検査を受け、処方される目薬を点眼することが理想です。
しかし、目薬に含まれる効果的な成分を知っておく方が、老眼と付きあっていく上で役に立ちます。
まず、代表的な目薬の成分を紹介しましょう。
ビタミンB12(シアノコバラミン)
老眼は目のレンズ機能である水晶体の衰えが原因です。
水晶体を調節しているのが毛様体筋と呼ばれる目の筋肉です。
老眼になると、目のピント調整が難しくなり毛様体筋も必要以上に頑張ってしまいます。
ビタミンB12(シアノコバラミン)は毛様体筋の働きをよくする成分なので、老眼による目疲れや眼精疲労の解消にも期待できます。
その他にも活性型ビタミンB2(FAD)が有効成分です。
ドライアイにも有効なムコスタ点眼液とジグアス点眼液
老眼などが原因の目の疲れには、加齢により涙の質が変化していることも要因の一つになります。
最近では涙の質を改善して目に潤いをあたえる点眼液が開発されています。
その中でムコスタ点眼液は、ムチン増加と粘膜修復に働きかけ、ドライアイの痛みや炎症に効果があります。
ムチンは涙の成分の一つで、角膜の表面を保護して乾燥から守っています。
そのムチンの減少がドライアイの原因の一つなのです。
ジグアス点眼液もムチンを補う点眼薬ですが、ムチン分泌以上に水分分泌を促進しムコスタ点眼液と同じように目の表面の粘膜(ムチン)を補います。
また以前からよく使われていたヒアレイン点眼液はヒアルロン酸の保水効果があり目の潤いを保ちます。
いずれも眼科で処方される目薬なので、老眼だけでなく、目の不調を感じた時は眼科を受診するようにしましょう。
ムコスタ点眼液とは
ムコスタ点眼液は、ムチンの増加と粘膜修復に働きかけ、ドライアイの痛みや炎症に効く点眼液です。
もともと胃薬で有名な成分です。
ですので、もしかしら聞いたことがあるかもしれません。
胃の粘膜と目の表面の粘膜の一部が同じタイプのムチンを有することが判明して、それに働きかける薬剤であることから開発された点眼液です。
市販の目薬
老眼対策に役立つ目薬は市販の製品からでも選ぶことができます。
参天製薬、ロート製薬、大正製薬、ライオンなどの目薬が特に人気があります。
ロート製薬 ロートVアクティブ
ロート製薬がエイジング発想で開発した目薬です。
主な配合成分は、
角膜を保護して涙を保持する働きのコンドロイチン硫酸エステルナトリウム。
ピント調整機能を高めるネオスチグミンメチル硫酸塩。
角膜の代謝を促進するパンテノール、タウリン、ビタミンB6。
これらの成分の働きで、老眼による疲れ目やかすみ目の改善効果が期待できまる目薬です。
参天製薬 サンテ40ゴールド
サンテ40シリーズのひとつ。
最近話題になっている夕方老眼に対応するために、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが高配合されていることが大きな特徴の目薬です。
他にも目疲れに有効な成分として、
天然ビタミンE(血行促進)
パンテノール
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ネオスチグミンメチル硫酸塩
タウリン
などがバランス良く配合されています。
大正製薬 アイリスゴールド40
老眼矯正をしていても、オフィスワークでパソコンなどで目を酷使すると目疲れを起こします。
そんな疲れ目の症状を改善する成分が配合されています。
ネオスチグミンメチル硫酸塩、ビタミンE、タウリンの他、低下した目のはたらきを改善する活性型ビタミンB2を配合されています。
目のかすみ・疲れなどの効果的な改善が期待できる目薬です。
ライオン スマイル40プレミアム
小さい文字が見づらい
スマホ画面が読みにくい
細かい作業がつらい
など加齢による目の悩みを持つ人をターゲットにした目薬です。
年齢による目の疲れに有効な、
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
ビタミンE
タウリン
ネオスチグミンメチル硫酸塩
ビタミンB6
L-アスパラギン酸カリウム
クロルフェラミンマレイン酸塩
イプシロン-アミノカプロン酸
塩酸テトラヒドロゾリン
など10種類な有効成分を配合。
またムチンと角膜再生を促すヒアルロン酸を生成するビタミンA(35,000単位)を新製法により安定配合させ、高い吸着率を実現させています。
防腐剤も無配合です。
目薬は防腐剤無添加がいい?
一般的に市販されている目薬は強い効果がない反面、副作用も少ないと言われています。
しかし、ひとつだけ注意したい成分があります。
それは防腐剤です。
実際に市販されている目薬には防腐剤が添加されています。
点眼した時にすっきりした爽快感を感じる成分が防腐剤です。
開封後に雑菌が繁殖防止のために添加されていますが、体に影響が無いと言い切れないことも事実です。
実際に、防腐剤添加の目薬を多用したことが原因と考えられるトラブルも報告されています。
涙の分泌量が少ない時にこの目薬をさすと、目薬の成分を薄めることができないので、濃い状態のまま作用してしまいます。
コンタクレンズを使用している方も注意が必要です。
涙が少ない状態でコンタクレンズを使用している時に、この目薬を使うと、この成分がレンズに付着して必要以上に目に刺激を与えてしまいます。
理想論になりますが、防腐剤の添加されていない1回使い切りタイプの目薬を使うことをお勧めします。
老眼と上手に付き合っていくために
老眼にはメガネなどの早目の矯正が疲れ目を防ぎます。
しかし老眼になったから仕事をやめたり、家事をやらないわけにはいきません。
老眼になっても定年までは仕事を続けなければなりません。
また、老眼でもしっかりと家事をこなしていかなければならないのが現実です。
そんな現実の中では、老眼対策をしていても目疲れは起こしてしまいます。
老眼と上手く付き合っていくためにも、目薬は必要です。
定期的な眼科の検査は必要ですが、ちょっとした目の不調を感じたら眼科に行き、より適切な処方を受けた目薬を使うようにしましょう。