老眼の症状

老眼の症状、あらわれていませんか?

「最近近くのモノが見づらくなった・・・。」
そんなことを感じていませんか?

 

「新聞を読むとき、手元から離したほうが読みやすい。」
「針の糸が通しにくい。」

 

それはもしかしたら老眼の症状かもしれません。

 

老眼になると、見え方に変化があらわれます。
ここでは、いろいろな老眼の症状を分析していきます。

 

また老眼に気づいたら、早めの対応が必要になるので、その基本的な対策方法も紹介します。

 

適切な老眼対策に役立ててください。

 

老眼の症状はいつからはじめる?

 

老眼は加齢により、眼のピント調整機能が衰えるために、近くのモノが見えにくくなる症状です。

 

個人差はありますが、早い人で30代後半から。
平均的には45歳くらいから「近くが見えにくい」と自覚するようになります。

 

実は気づいていないだけで、人の眼の調節力は10代の子どものころから減衰がはじまっています。

 

正視(視力に屈折異常のない状態の目)の人が読書をするために最低限必要なピント調節力は4〜3D(※ジオブター)です。

 

その数値まで調整力が下がるのは45歳前後と言われています。
4〜3D以下になると、手元の小さい文字が見づらいと自覚するようになります。

 

その後も調整力は年齢とともに低下を続け、65歳から70歳くらいで止まります。

 

※ジオブターとは、ものをはっきり見ることができる範囲を示す、目の焦点の調節力の単位で「D」の略記であらわします。
調節力(D)=100÷近点距離(m)、という計算式からもとめられます。
近点は文字にピントが合う距離のことをいいます。

 

老眼の症状

 

老眼は加齢により、目のレンズ役をしている水晶体の衰えが主な原因です。

 

水晶体は毛様体筋の助けをかりて、遠くを見るときは薄く、近くを見るときは厚くなりピントを調整しますが、加齢によりその弾力性が失われます。

 

その結果ピント調節が難しくなり、近くにピントが合わなくなることで老眼の症状があらわれます。

 

  • 新聞や本の文字がぼやけて読みにくいが、30センチ以上離せば読みやすい。
  • 明るいところで本を読むのがつらく、ひどく目がつかれる。
  • デスクから目を上げて窓の外を見ると、最初はぼんやりとしか見えないが、しばらくするとはっきり見えてくる。
  • ひんぱんに目が疲れる。同時に肩こりや頭痛が多くなった。
  • 夕方になり薄暗くなると、周囲が見えにくくなる。
  • 生鮮食料品の値札や商品のタグが読めない。
  • 走っているバスや電車の行き先表示が読めない。

 

あなたが40歳を過ぎて、このような症状を感じるようになったら、「老眼ではないか」と考えてみる必要があります。

 

また、近くが見えにくいだけでなく、目が疲れやすいというのも老眼の特徴です。

 

老眼になると、なぜ目が疲れやすくなる?

 

老眼になると、目が疲れやすくなるのは、

  1. 近くのものを見ようと毛様体筋が調節しようとがんばる
  2. しかし、弾力性を失っている水晶体は厚くならないのでピントが合わない
  3. そこでピントを合わせようと毛様体筋がさらに頑張る

 

このような悪循環に陥っているため目が疲れてしまうのです。

 

その他の老眼の症状

 

他にも老眼の症状としては「まぶしさ」があります。

 

「まぶしい」と感じることも老眼の症状の一つです。

 

加齢により、水晶体だけでなく、目の各器官は衰えていきます。
そのため、光に対する反応が鈍くなり光を「まぶしい」と感じるときがあります。

 

しかし、「まぶしい」と感じるのは、白内障の症状でもあるので要注意です。

 

他にも、鳥目も老眼の症状と聞くこともありますが、これは誤りです。

 

鳥目は「夜盲症」と呼ばれていて、夜間や暗がりで極端にモノが見づらくなる症状です。
先天性と後天性の場合があり、後天性はビタミンAの不足で起きると言われています。

 

老眼の症状があらわれたら早めの対策を!

 

老眼の症状があるのに、我慢をしていていも何もいいことはありません。
放っておくと疲れ目がひどくなり、肩こりなど身体の不調があらわれ、仕事の効率も落ちてしまいます。

 

それだけでなく、我慢し続けることで対処法の選択肢が狭くなることもあります。

 

どのような対処方法をとるにしても、目が新しい環境に慣れるためには時間が必要です。

 

例えば、老眼が進んでから遠近両用のメガネをかけると、歪んだ視界に戸惑うことがあります。

 

若ければ若いほど、その順応力は高く、短時間で慣れるので、早めに対処したほうが得策なのです。

 

老眼対策でもっともポピュラーなのは老眼鏡

 

最近では老眼鏡も100円ショップでも購入できるようになりました。
しかし、眼の健康のためには眼科医による処方箋に従い、メガネ屋さんで老眼鏡をつくることをおすすめします。

 

眼科医の診断による正確な度数に基づいてメガネを作ることが大切なのです。
ですから老眼の症状に気づいたら、眼科で検査を受ける必要があるのです。

 

もしかしたら老眼の症状に似た眼病を患っている可能性も否定できません。
その意味でも一度検査には行くべきです。

 

またメガネを作る場合、レンズの質も見え方に影響します。
メガネ屋さんで、あなたのライフスタイルに合ったレンズ選びも重要になります。

 

老眼という避けられない状態に出会うことは、自分の目について、いろいろと考えてみる絶好のチャンスです。

 

眼の健康のためには、定期的な検査や目に良い食事や栄養分の補給が必要になります。

 

日々の生活の中で、取り入れるべきものは取り入れて、いつまでもクリアな視界を保ちながら人生を楽しみましょう。